G.A.II ネット小説特別編
「ルーンエンジェル隊☆突撃ドッキュン インタビュー」



■第1回 (2006.6.15)

 今回は戦艦ルクシオールにお邪魔して、ルーンエンジェル隊のみなさんに突撃インタビューしちゃいました。
 それでは最初の質問です。

―――みなさんがルーンエンジェル隊に入ったきっかけを教えて下さい。

アニス は? なんだよ、いきなりマイクなんか向けやがって。ティーラウンジ集合だっていうから、てっきり、ケーキのひとつもあるかと思ったのによ。けっ、くだらねぇ。
リリィ 文句を言うな。広報を通しての正式な依頼なのだぞ。
アニス んなこと言ったって、何の見返りもなく、こんなめんどうなことができるかよ。
カズヤ まぁまぁ、ケーキなら、後でボクが作るからさ。あ、えーと入隊のきっかけですよね。ボクの場合はたまたま選ばれちゃったんですよ。
リコ たまたまなんて、そんなことないです。カズヤさんを選んだのは私のお姉ちゃん、ミルフィーユ・桜葉なんです!だから絶対意味があると思います!!ちなみに私は、お姉ちゃんが大好きで、すごく憧れていて、それで、お姉ちゃんと同じエンジェル隊になりたくて、ここに来たんです。
ナノナノ ナノナノは、ママが見つけてくれたのだ、それからここに来たのだー。
カズヤ ママって、元ムーンエンジェル隊のヴァニラさん、だっけ?
ナノナノ そうなのだー。
リリィ 私がここにいるのは王の勅命を受けてのことだ。その前はセルダールで王宮警護の任についていた。
カルーア わたくしは~、マジークで魔法の勉強をしていまして~紋章機に乗れることがわかったので~こちらに来たんですの~。アニスさんは~ここに来る前から紋章機を持っていたんですよね~。
アニス え? ああ、まぁな。
リコ  最後に入隊したのがアニスさんでしたよね。確かきっかけは……。
アニス わーーーっ。バカっ、余計なことバラすんじゃねぇよ。俺のことはいいんだよっ。さっさと次の質問に行けっ。

>>つづく

■第2回 (2006.6.16)

―――それでは次の質問です。みなさん制服の着こなしがずいぶん違いますけど、何かこだわりがあるんですか?

リコ 着こなしというか、うちの制服はすべてオーダーメイドなので、先に希望を言っておけば、ほとんどその通りに作ってもらえるんです。
カズヤ え? そうだったの? ボク何も聞いてないよ。
リコ そうだったんですか。だから、標準のものを着ていたんですね。私もほぼ標準の制服なんですよ。あ、もし変えたいのでしたら……
カズヤ いや、このままでいいよ。
アニス 俺のはほとんど自前だぜ。制服なんて堅苦しくて着てらんねぇからな。でも、そのままだと、うるせぇ奴がいるからよ。仕方なく上着だけは着てやってるのさ。
リリィ 任務中に制服を着用するのは当たり前のことだ。
アニス そういうわりには、お前だって、ヘソ出してるし制服に見えないくらい個性的だぞ。
リリィ 私は任務に支障がでないよう、一番動きやすいスタイルを選んだのだ。
ナノナノ ナノナノのチャームポイントはこの尻尾なのだー。
アニス あのなぁ、今はそういう質問じゃねぇだろ。尻尾は制服じゃねえし、おまえに生えているもんだろ……。
カルーア それでは~わたくしのチャーミングポイントは~
アニス だから、違うっつってんだろ、ていうか、それを言うならチャームポイントだっ。ナノが先に言ってんのに、間違うなっ。
カルーア あらあら~すみません~。えーと~何のお話でしたかしら~。

>>つづく

■第3回 (2006.6.17)

―――まとまりが悪くなってきたので、次行きますね。みんさんはルクシオール艦内で、普段どのように過ごされているんですか?

カズヤ ボクは暇な時はお菓子を作っています。
ナノナノ カズヤの作るケーキはすごく美味しいのだ。
アニス そうそう、こいつケーキ作りだけは、めちゃくちゃうまいんだよ。
カズヤ え? ボクのとりえってそれだけ?
リコ そんなことないですっ、カズヤさんの作るクッキーもシュークリームもムースも、マフィンもゼリーもアイスクリームもそれから、えっと、えっと、とにかく、カズヤさんのお菓子はどれも美味しいです。
カズヤ あ、ありがとう……、でもできれば、お菓子作り以外のことも言って欲しかったような……
アニス 何ぶつぶつ言ってんだよ。
カズヤ あ、い、いや、なんでもないよ、ははは。
カルーア お茶会と言えば~リコちゃんの入れる紅茶も、とっても美味しいんですよ~。
リコ そう言ってもらえると嬉しいです。紅茶の入れ方はお姉ちゃんに教わったんですよ。茶葉の量は人数よりも一人分多く入れて、沸騰したお湯を勢いよくポットに注ぎ茶葉をおどらせます。それから、ポットにティーコージーをかぶせて、五分蒸らします。後はあらかじめ温めておいたカップに注ぐだけ。いくつかのポイントを抑えるだけで、すごく美味しくできるんですよ。
ナノナノ すごいのだ~。リコたんは紅茶博士なのだ~。
リコ 博士だなんて、そんなすごいことじゃないですよ。
カルーア あらあら~、照れてらっしゃいますのね~。
リリィ 水を差すようで悪いのだが、当初の質問は、皆が普段どのように過ごしているかと、いうものだった気がするのだが、お茶会の話だけでよいのか?
カズヤリコアニスナノナノ あ!!
カルーア あらあら~。

>>つづく

■第4回 (2006.6.18)

―――えーと、それでは気を取り直して、みなさんの普段の生活を教えて下さい。

リリィ 私は剣の腕を磨いている。いざというとき役に立てなくては意味がないからな。普段の鍛錬(たんれん)は怠らないようにしているのだ。
カルーア 私も~魔法の研究などをしていることが多いですわ~。ルクシオールの艦内には、自室とは別に、魔法研究室という部屋があるんですのよ~。
カズヤ ボクは…
アニス お前はさっき言っただろ。
カズヤ あ、そっか。
アニス ったく、しょうがねぇ奴だなぁ。
カズヤ そういうアニスは普段何をしているのさ。
アニス あ? 俺か? 俺はだなぁ。何かお宝がないか艦内を物色……もとい、何か事件が起こらないように、艦内を見回ってるぜ!
リリィ 窃盗は犯罪だぞアジート少尉。
アニス だから見回りだって言ってんだろ。あ、後はそうだな、子分のめんどうだって、ちゃんとみているぞ。なっ、ナノ。
ナノナノ 機嫌がいいと遊んでもらえるのだー。でも、親分はかくれんぼが得意だから、見つけるまでが大変なのだ。カズヤとリコたんはすぐ遊んでくれるから嬉しいのだ。
リコ そうですね。私も艦内の仕事がない時は、ナノちゃんと遊ぶことが多いですよ。あとは展望公園でピクニックしたり、わりと、ゆったりした時間を過ごしていますね。
アニス そういや、お前らよく三人で遊んでるよな。ナノはガキみたいにはしゃいでるし、ああしてると、親子みたいだよな。
リコ お…親子なんてそんな……えっと、ナノちゃんが子供だとすると、お母さんが私だから、お父さんは…………や、は…恥ずかしいです。何言ってるんですかアニスさんっ。
アニス どわっっっ!!
リコ あああ、アニスさんごめんなさいっ
リリィ 桜葉少尉、隣の席の人間を力いっぱい叩いては、椅子ごとひっくり返ってしまうぞ。
アニス ひっくり返ってしまう、じゃねぇ、もうすでにひっくり返ってんだよ、痛てて。

―――えー、オチもついたところで、次の質問です。
アニス コラ、今のはオチじゃねぇだろ。俺が椅子から落ちただけじゃねぇか。

>>つづく

■第5回 (2006.6.19)

―――これからみなさんには他者紹介をしてもらいます。カズヤさんから順番に右隣の人の長所と短所を言ってください。

アニス 無視かよっ!

カズヤ ボクの隣ってことは、えっと、アニスか……。
アニス 何だよ文句でもあんのかっ。
カズヤ そうじゃないけど、今何か言ったら殴られそう……だなって思って……。
アニス どいつもこいつもバカにしやがって……ったく、殴らねぇから、早く言いやがれ。
カズヤ えーと、アニスの長所は度胸の良さで、短所は……気が短いことかな。
アニス くっ、言ってくれるじゃねぇか、でも、ここで殴っちまったら、俺の負けだからな。今日のところは見逃してやる。んじゃ、次は俺の番だな、リコの長所はやっぱり、よく気がつくことだろ、気配り上手っていうやつだな。短所は俺が言うまでもなく男性恐怖症、だろうな。
リコ ナノちゃんの長所は可愛いところです。あと、怪我の治療とかできてすごいなって思います。短所はえーと……ちょっと落ち着きのないところですね。
ナノナノ ナノナノは落ち着きがないのだ? 気をつけるのだ。ナノナノはカルーアを紹介するのだ。カルーアは魔法が使えるのがすごいのだ、でもすごーく、のんびりやさんなのだ。
カルーア あらあら~。それでは~リリィさんの長所ですが、やはり剣の腕ですね~、剣を振るうリリィさんは、とっても凛々しくて、素敵です~。短所は~まじめすぎるところかしら~。
リリィ 私は任務に忠実であろうとしているだけなのだが、そうか、真面目すぎるのはよくないのだな、以後気をつける。それでは、私はカズヤの紹介だな。カズヤの菓子作りの上手さは十分長所といえるな。短所は影が薄いこと。要するに目立たない、というか総じて地味だ。
カズヤ え? 地味? ボクって地味だったの?
アニス あっはっは、そういやそうだよな。地味だ地味。
ナノナノ 目立たないのだー。
カルーア そういわれてみれば~、そうかもしれませんね~。
カズヤ そ、そんなぁ~。
リコ あぁっ、カズヤさんっ。本当に影が薄くなっています……気を…気をしっかり持ってください。

>>つづく

■第6回 (2006.6.20)

―――シラナミさんが消えてしまう前に、サクサク次の質問行きますね。みなさんの好みのタイプの男性を教えてください。シラナミさんは女性の好みで、お願いします。もっとも、どうしても、男性がいいなら、それでもかまいませんが。

カズヤ ボクにそんな趣味はありませんよ。 しくしくしくしく。
ナノナノ ナノナノはママが大好きなのだー。
アニス ママは女だろ。今は好きな男のタイプを聞いてるんだよ。
ナノナノ よくわからないのだ。でも、いっぱい遊んでくれる人は好きなのだー。
リリィ 私はやはり、尊敬に値する人物でないと好きにはなれんな。
リコ 具体的にはどういう人ですか?
リリィ 強い信念を持ち、一本筋の通った者は尊敬に値すると思うぞ。
カルーア わたくしは~包容力のある殿方が理想です~。それと、やっぱり、自分のことを理解してくれる方がいいですね~。
アニス 男はやっぱり強くなくっちゃな。いずれは、世界最強のトレジャーハンターになるんだ。パートナーが軟弱者じゃ、話になんねぇよ。
リコ 私は男の人が怖いので、タイプとかそういうことはちょっと……。
アニス んなのはわかってんだよ。想像でいいんだから、どんなのがいいのか言ってみろ。
リコ えっと、そうですね。だったら、笑顔のあったかい人がいいです。お姉ちゃんみたいな。
カズヤ リコはホントにお姉さんが大好きなんだね。
リコ はい、うちのお姉ちゃんは宇宙一です。
カルーア カズヤさんは~どんな方がお好みなんですか~。
カズヤ え? ボク……ボクはえーと……………………。
アニス 何かあんだろ、可愛いとか優しいとか勇敢だ、とかよ。
カズヤ 勇敢な女の子って、あんまりいないと思うけど……
アニス んだよ。そんなことねぇ、つーの。で、どんなのが好みなんだよ、ハッキリ言えよ。
カズヤ それは、その…………だから、えっと……。

>>つづく

■第7回 (2006.6.21)

―――どうやら、答えられないようなので、シラナミさんだけ質問を変えさせてもらいます。ルーンエンジェル隊の中では誰が一番好みですか?

カズヤ えっ? ええっっ!! なんで、ボクだけそんな、まだ、前の質問の方がよかったですよ~。も、戻してくださいっ。

―――問答無用です。さぁ、答えてください。

カズヤ え、えっと。
ナノナノ ナノナノなのだ?
カズヤ そ、そんなワクワクされても……。
ナノナノ 違うのだ? しょぼーんなのだ。
カズヤ あああ、泣かないでっ。
アニス ナノあきらめろ。ここにこんないい女がいるんだ。俺に決まってんだろ。
ナノナノ うにゅ~、そうなのだ?
カズヤ いや、そうとも限らないというか、なんというか。
アニス んだよ、俺じゃ物足りネェっていうのか。
カズヤ はは、まさか、そんなことないよ……、むしろボクにはもったいない……。
カルーア カズヤさんは~年上の女性はお好きですか~。
カズヤ え? いや、あの……。
リリィ 騎士は嫌いか?
カズヤ いや、そんなことないけど……ってリリィ、今、返答次第では斬る、って目してるよ、た、頼むから剣は抜かないで~。
リコ 男性恐怖症の女の子なんて……いや…ですよね……。
カズヤ イヤなもんかっ。リコはそのままでも、十分魅力的だよ。だから、自信を持って。
テキーラ あ~ら、シラナミは桜葉みたいな子がお好みなわけ?
カズヤ へ? え、えっと、その、だから、みんな、それぞれ素敵で、選びがたいというか……って、いつの間にテキーラになったのっ!!!
テキーラ だって、こ~んな魅惑的な美女がこの場にいないのは不公平でしょ。
カズヤ 不公平って、一体何を基準に……。
テキーラ さぁ、答えなさい。誰が一番美しいのかをねっ。
カズヤ ちょっ、ちょっと、それ質問の主旨が変わってる。そんなの余計に答えられな…
ナノナノ ナノナノが一番なのだー。
アニス 俺以外にいないよな。
リリィ 私ではないのか。
テキーラ もちろんアタシよね(ハート)。
リコ カズヤさん……。
カズヤ も、もう勘弁してよ~。

―――なんだか、とんでもないことになっているようですが。インタビューは以上です。

カズヤ それで……結局この取材って何の為の取材だったんですか?
テキーラ そうね。なんだったのかしら?
ナノナノ なんでいろいろ質問したのだ? 教えてほしいのだ

―――みなさんはまだ知らないんですね。あなたたちの活躍がゲームになるということを。

リコ えぇっ! 私たちの活躍が……
カズヤ ゲームに?!!?
アニス マジかよ!
リリィ それは驚きだな……。

――はい。それでは、ここで宣伝しちゃいます。

ギャラクシーエンジェルII ~絶対領域の扉~ 

6月22日 ON SALE

作者プロフィール
菜の花すみれ/なのはな・すみれ
・『GALAXY ANGELⅡ~絶対領域への扉~』ではシナリオコーディネイターを担当。
・『クロスワールド~見知らぬ空のエターティア~』ではストーリー構成、シナリオ、小説、作詞を担当。
・エルシオール交響曲 ~アルモの恋の物語~
・小説『ギャラクシー・エンジェル烏丸ちとせのエンジェル隊業務月報』
・小説『妄想族』『続・妄想族』(現在プリンセスソフトのHPショートストーリー館にて掲載中)
デコオンライン サイド小説「シオンの剣」
・モバイルブックサイト[どこでも読書]で、多数の現代小説を発表中。
・アニメ『モンチッチ』
など。

りうこ
幼少時のあだ名は、りこちゃんでした(名前負け)
現在、菜の花すみれ先生のサブとして、モバイルブックサイト[どこでも読書]で、『ミエ★パニック』を執筆中!」